膝痛(しっつう)の原因

画像

加齢や運動による軟骨の劣化

骨の端を覆っている関節軟骨は、使っているうちにだんだんすり減ってきます。それによって関節が動かしにくくなったり、骨どおしがぶつかるなどして痛みがでるようになります。それが高齢になるほど悩む人が増えるひざの痛みです。40歳代になるころからひざの痛みを訴える人が徐々に増え、男性よりも女性に多い傾向にあり、「一次性変形性膝関節症」といわれます。痛みがひどくなると、正座ができない、あるいは買い物にも行けないといったように、日常生活にも支障がでるようになります。

主な原因は加齢によるものですが、変形性膝関節症は必ず発症するという病気ではありません。進行を最小限に抑えることも可能です。ほかにも肥満もあります。体重を3キロ減らすとひざへの負担を10キロ減らす計算になります。スポーツや事故などによるケガや骨折などが原因によるひざの痛みがあります。これは若い人にも当てはまる「二次性変形性膝関節症」です。

病気や体調不良による不具合

ひざが痛くなる原因は、加齢によるすり減りやケガなどによる外傷のほかに、病気や生体機能異常です。関節に炎症を引き起こすウィルス性疾患、骨や軟骨にできる腫瘍、骨の破壊や変形を伴う障害、先天性のものであったり、成長過程で発症するものなど様々です。たとえば3歳から6歳くらいの子供によく見られるのが炎症による「単純性股関節炎」です。稀に大人も発症します。「骨軟骨腫」は10代の成長期の子供に多く見られます。ひざのまわりに、骨のように硬い腫れやこぶができる病気す。

大人になってから発症するのが、血液中の尿酸増加による「痛風」や30代から50代の女性に多い「リュウマチ」です。リュウマチはウイルスや細菌から体を守る免疫システムに原因不明の異常が発生することによって起こるといわれ、指や手首、ひじなどの関節がこわばって動かしにくくなり、安静時でも痛みを感じる病気です。

ひざの痛みを放置するとどうなるの?

朝起きてすぐ、またはイスから立ち上がったとき、長時間歩いた日の夜、しゃがんだどきにひざの裏側に感じる重苦しい感じ。このような違和感があった場合は、ひざの軟骨がすり減ってきているというサインです。骨同士が直接すり合うとひざに炎症が起こり、どんどん悪化していきます。この炎症を抑えるために関節液が分泌されます。健康なひざであればリンパ管のなかに吸収され、関節包のなかの関節液の量は一定に保たれるしくみになっています。ですが、炎症があると通常量より多く関節液を分泌し、関節液の吸収が追いつきません。これが水が溜まった状態です。放置すると痛みはますますひどくなります。

ひざが痛いと歩くのが億劫になり、外出の回数が減ると筋力がますます低下してしまいます。運動不足によって生活習慣病になりやすくなり、その悪循環によって活動範囲が狭くなり、行きたい所に行けずに気分が落ち込み認知症にもかかりやすくなります。

TOPへ戻る